【太陽光パネル恫喝問題】「黙ってろ」「帰れ」って言われても・・・山梨県北杜市は誰の物?

八ヶ岳南麓~観光地の裏側に見る攻防戦

最近世間を騒がせている「太陽光パネル設置説明会」における恫喝問題。山梨県北杜市(ほくとし)を舞台に繰り広げられ、皮肉にも今や全国にその名を知られるようなりました。映像の中で問題となっている当の本人はさることながら、この事業者自体にかなりの欠陥があるのは間違いないでしょう。しかし根本的な問題は恫喝ではなく、しかも今に始まった事ではありません。本質的には「観光地」の裏側に潜む「人口減少」を起因とする大きな歪があるように思います。

→【動画】北杜連絡会

大きな声で怒鳴り続ける一人の男性(80歳)。東京のコンサルタント会社の顧問で、北杜市議の男性にケガを負わせたと言う事で書類送検されています。ネットではこの男性や事業者も特定されていますが報道では明らかにされていません。明らかなのは綺麗に禿げ上がっている事と精神年齢が異常に低いと言う事でしょう。

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なぜ北杜市に?

日照時間日本一になった事がある山梨県北杜市。2018年には月刊誌「田舎暮らしの本」による「住みたい田舎ベストランキング」で1位を獲得。我が家もそうですが、非常に多い2拠点居住や移住者そして別荘族。自然豊かで都心に近い事が主な理由でしょう。我が家が6年程前にこの地を訪れた時の違和感はまさに太陽光パネルでした。

そんな北杜市で起こった今回の騒動ですが、既に太陽光パネルは乱立されています。日照時間の長さと都心に近い事もやはり影響しているのでしょう。問題の事業者も東京に拠点があります。

そもそも「再生可能エネルギー」を国が推進し、北杜市も積極的に太陽光発電事業者を誘致していた過去があります。また、北杜市景観条例には太陽光発電施設に関する規制がなく、令和元年より「北杜市太陽光発電設備と自然環境の調和に関する条例」を慌てて施行しています。

自治体の困惑

日本全国で太陽光発電に関する問題が多発しています。その背景には国が「2050年カーボンニュートラル」をめざし、再生可能エネルギーの増加に期待しているという思惑があります。2012年にFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)がスタートすると「誰もが儲かる事業」として田舎の山肌にソーラーパネルが乱立していき、それと同時に「景観の悪化」「災害の懸念」「外国資本の参入」といった問題も急上昇。近年、太陽光発電所建設を規制する自治体条例が大幅に増えた事でも、そのトラブルの多さが見て取れます。

一方で自治体としては「温室効果ガスの削減」「地域の活性化」「エネルギーの地産地消につながる」などの理由から利用を促進。現実には「森林伐採」「再エネの電力は地元で使用されず」「災害のリスクが上がる」などの負動産でしかない事が悩みの種になっています。今後は地元に利益をもたらす施策が必要でしょう。

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人口減少が止まらない・・

世界の専門機関が定説としているのが「人口減少で国家を維持できなくなり地球上から最初に消滅するのは韓国」だという事です。最近の韓国の出生率を加味すれば最悪22世紀を迎えられるのか疑問だといった悲観論も出てきています。

日本の合計特殊出生率は1.34。他人事ではありません。毎年53万人の人口が減少していて、その数字は鳥取県の人口程になります。海外では既に移民を積極的に受け入れる動きが出てきていて、今後争奪戦が始まると予想されています。島国根性の根強い日本でも時間の問題でしょう。

根本的な解決策は人口を増やすしかありません。しかし2050年のエネルギー消費は2割以上減少するとの予測が既に出ています。つまり今後の電力需要減少を前提とするエネルギー政策が必要となる可能性があり、どこに投資をするのかという非常に難しい舵取りが将来の明暗を分けるようです。果たして太陽光発電を地方自治体が積極的に推進する事が正解なのでしょうか?

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まとめ

自宅の近くが突然「太陽光パネル」だらけになったら、そりゃー嫌悪感を抱きますよ。温暖化防止になろうがなかろうが。それって都会でよく問題になる「葬儀場」建設に似た構造に思えます。この場合どうしているかと言うと、地元住民に説明会を何度も開催して合意形成を図ります。住民の負担にならないよう外観に変更を加えたり、建設後も地域社会との交流を大事にしてイベントに参加したり、町内会にも協力的であったりします。

「人口減少」が決定的な日本。このまま何もしなければ消滅する自治体は増加の一途を辿る事でしょう。「観光業」だけでクリアできる程簡単な相手ではありません。北杜市も例外ではないと思います。だとすれば、この暮らしている地域は「未来を創る子供達」の物ではないかなと・・。少なくとも今を生き、この地に暮らしている大人にとってその認識と未来に対する責務があると個人的には思います。未来永劫なんて大それた事は言いませんが、せめて次世代の為に出来る事を考える必要性はあるでしょうね。

地球温暖化防止の為の「再生可能エネルギー」に真正面から反対する人はいないでしょう。誰も傷つかない解決策はないにしても歩み寄る事は出来ると信じています。無責任な言い方をすれば、個人的に今出来る事は「未来を見据えたよりベターな政治家」に投票するぐらいかな(^_-)-☆


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