【縄文時代に想いを馳せて】果たして山梨県の思惑とは?そして遺跡と愛犬散歩の意外な関係

八ヶ岳に広がる縄文文化

縄文王国~ Yamanashi

山梨県が主張する「縄文王国」。県内では縄文時代の遺跡と土器が数多く発見されています。それ故、縄文王国と名乗るようになったようで、いみじくも出来上がった7つの資料館と博物館がその事を物語っています。平成30年には、なんと八ヶ岳を中心とした中部高地の縄文文化が「日本遺産」に認定されました(長野県も含みます)。

立ちはだかる世界遺産

白川郷・五箇山の合掌造り集落:1995年世界遺産に登録

令和3年7月、「北海道・北東北の縄文遺跡群」が世界遺産に登録されました。北海道・青森・岩手・秋田の4道県にまたがる17の遺跡が、縄文時代を代表すると言う事を理由に推薦され認められました。日本では最も古い時代の世界遺産です。教科書でお馴染みの三内丸山遺跡(青森)などは皆さんもご存知の事でしょう。かなりのインパクトがありますよね(ちょっと迫力ある写真が見つからなかったので上記の画像は全く別の世界遺産を転用)

悲しいかな「山梨県が主張する縄文王国」という言葉がちょっと霞んで見えますね。

そもそも「日本遺産」「世界遺産」って?

日本遺産とは文化庁が平成27年に作った地域活性化の為の制度です。その真意は「文化財を保存・活用する」事にあります。一方の世界遺産とはユネスコの世界遺産委員会が登録するもので、全世界が一丸となって貴重な文化財や自然を守っていくものです。その真意は「貴重な遺産を保護して未来へ伝える」事にあります。

もう少し「日本遺産」について深堀すると、文化庁は日本の文化財などに関する「物語」を日本遺産に認定します。つまり「地域の魅力を伝える日本の心」を重要視します。岡山県の桃太郎伝説が日本遺産に認定されたのはその最たるものといえるでしょう。日本遺産に選ばれた事で地域の士気と知名度があがり、観光客が増加する起爆剤としても期待されます。

しかし「インパクト」感でいえば、ど~しても「世界遺産」には勝てません。例えるなら「日本のプロ野球選手」と「大リーガー」といった所でしょうか。あの大谷翔平選手が「明日、八ヶ岳を訪問します」なんて事になったら、その影響たるや計り知れませんから。

「縄文王国」に勝機はあるのか?

山梨県は「星降る中部高地の縄文世界」と称し、八ヶ岳周辺が日本遺産に認定された事を押し出しています。ネットで縄文王国と検索すれば、山梨県が全面的にヒットします。「縄文文化 遺跡」では全く検索にかからず、ヒットするのは「北海道・北東北の縄文遺跡群」ばかり。どういう事かというと、「縄文遺跡」といったフィールドで真っ向勝負しても勝ち目は無いんですよね。しかし「縄文王国」と勝手に名乗った事で事態は一変します。山梨県がかつて「ワイン県」と宣言した時と同じぐらいのインパクトはあるようです。

どうやら山梨県は「すき間産業的戦略」で勝機を見出そうとしているように思えます。定期的に体験イベントや講演会、スタンプラリーを開催。小さな事からコツコツと積み重ね、気付いた時には「縄文王国」の独り勝ち!

例えばですね、「明日、八ヶ岳にロッテマリーンズの佐々木朗希選手が訪問します」なんて事になったらそこそこ人が集まる訳ですよ。

したたかに、そして時には豪快に突き進めば本当の意味での「王国」に!・・・なれるような気がします。がんばれ山梨!

ここからが本題です

ある法則を発見ました!

縄文遺跡のある場所は
間違いなく愛犬散歩に最適です

梅之木遺跡公園

ハイジの村にほど近い丘にある遺跡。小さな展示館と市民ボランティアで復元された竪穴住居が点在。最大のポイントは「絶景」。足元はわんこに優しい芝生です※展示館は愛犬NG

金生遺跡(きんせいいせき)

国指定の史跡。石造りの祭祀場が特徴で土壁の住居が復元されています。縄文時代の晩期は竪穴式の住居ではないそうですね。足元は芝生でポイントは「いつも貸切状態」。何となく2、3台の駐車スペースがあります。

                北杜市考古資料館                 

北杜市考古資料館前の谷戸城跡

谷戸城跡は縄文遺跡とは関係ありませんが、図らずしも資料館の前にあります。金生遺跡で出土した土器などはここで展示されています。ポイントは「奇跡的コラボ」。谷戸城跡に関しては→ 谷戸城跡散歩


早めの対応が必須です

まとめ

縄文遺跡と愛犬散歩は非常に相性が良いという事が判明しました。縄文遺跡を目指して行けばもれなく素敵な愛犬散歩が満喫できます。八ヶ岳南麓を訪れた際には是非「縄文王国」を存分に楽しんで頂ければ幸いです。

ちなみに縄文時代には既に犬が猟犬として飼われ、大切に埋葬されている事もあったそうです。


NHKでも紹介された
世界で1つだけのフィギュア!

アクセス&営業時間

梅之木遺跡
〒408-0201
山梨県北杜市明野町浅尾6315
☎0551-25-2019
【営業時間】
8:30~17:00
【定休日】
 年中無休

金生遺跡
〒409-1502
山梨県北杜市大泉町谷戸105

北杜市考古資料館
〒409-1502
山梨県北杜市大泉町谷戸2414
☎0551-20-5505
【営業時間】
9:00~17:00
【定休日】 
火・水曜日