【地震予知の可能性】~そして災害に備える~

八ヶ岳南麓~田舎暮らしと愛犬2頭の我が家の場合

地震大国「日本」

世界で発生したマグニチュード6以上の2割が日本で起こっています。日本の国土面積が世界の1%未満である事を考えると、最早それは銀河級の地震大国と言えるでしょう。そもそも4つのプレートに乗っている時点で相当やばいんですが、その上2,000程の活断層がある日本列島。いつどこで大地震が起こってもおかしくない状態にあります。

ここ最近でいうと震度5程度の地震が頻発してますよね。2023年5月だけでも石川県、青森県、北海道、千葉県、鹿児島県、伊豆諸島・・・ひょっとして次に起こるのは・・なんて色々考えてしまいますが専門家でもピンポイントで予測できない以上、我々に出来る事は限られています。今回は日本における地震予知の現状と対策について素人なりに考えてみようと思います。

果たして「地震予知」の期待度はいかに?

個人的に期待する予知方法

「月の満ち欠け」で予測

マグニチュード8.2以上の巨大地震12例のうち9例は、地球潮汐(ちきゅうちょうせき)が大潮の日だったとする東大チームの研究発表がありました。地球潮汐とは天体の引力によって起こる地球の変化現象の事です。月の潮汐力は地殻にもある程度の影響を及ぼし、断層には数十~数百ヘクトパスカルの力が加わるいう。学術誌「Nature Geoscience」で発表された研究でもこの現象が真実である事を示唆しています。しかし統計的有意性の観点から十分なデータが用いられていない事を理由に、残念ながらまだまだ道半ばといった所のようです。

MEGA地震予測チームの精度に注目

地震科学探査機構(JESEA)は2022年に入ってから最大震度5弱以上の地震9回のうち8回の「時期」「場所」「規模」を直前に予測し的中させました。測量学の世界的な権威である村井氏が会長を務めるJESEAは2013年に発足。GPSデータを使って地表の動きを捉え、歪みが溜まっている地域を総合的に分析して判断。年々精度が増している「MEGA地震予測」ですが、あまりメディアに登場していない現状からすると実用化には相当時間がかかる模様です。ちなみに現在最も警戒すべき地域は「東北地方」だそうです。



「八ヶ岳南麓天文台」

個人が所有する天文台。天文研究者・串田氏が1985年に開設、地震予測の拠点となっています。簡単に要約すると、FM電波を利用してその変動などをモニタリングする事で「発生場所」「発生時期」を導き出すそうです。串田氏は「地震予報を実現して、国民のみなさんが地震に怯える事なく安心して暮らせる社会にしたいです」とインタビューに答えています。個人的に親近感があるので、非常に期待をしている「地震予知」です。

「動物による地震予知」

ナマズが大暴れするとか、牛の搾乳量が大幅に減るとか、カラスが大群で空を飛ぶだとか・・・様々な話を聞きますが、全て科学的な裏付けはありません。しかし2020年、ドイツとロシアの研究者が「ICARUS」イカルスという一大プロジェクトを発足しました。何千という動物に発信機付きタグをを付け、AIやアルゴリズムを用いて動物行動のビックデータを分析します。現在はテスト段階だそうで、研究結果が待ち遠しいですね。

気象庁の見解

「あいまいな予測や、毎日起きているマグニチュード4程度以下の小さな地震を予測するような場合はたいてい当たりますが、その事に情報としての価値はあまりないと考えます。そして一般的に日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます」

非常にクールなお考えですね。

気象庁としては「地震が起こらない場所はないといっても過言ではなく、日ごろから地震に対する備えをお願いします」との発言が限界のようです。裏を返せば「まだまだ研究が足りないのでがんばりま~す」って事でしょう。

備えあれば憂いなし

庶民に出来る事はこれぐらいでしょうね。後悔しないように最小限の事はしておきたいと思います。我が家の場合、「田舎」「愛犬」に焦点を当てた備えになります。基本的には避難所には行かず、自宅で巣ごもりを考えています。名付けて「何ヶ月でも籠城してやる作戦!」。 まだまだペットに対する風当たりは強いようなので。

元トイレをDIYした倉庫 

―食料―

日持ちする物を中心に・・・、あれっ? 気が付いたら結構減ってる・・・。補充しないと。愛犬用のご飯は常に2か月分のストック。一般的には非常食3日分/人で理想は1週間分です(政府ガイドライン)。その他、この倉庫にはカセットコンロ・トイレットペーパー・電池・石鹸・キャンプ道具一式等が入ってます。

―水・飲料水―

コンパクトウォータータンク10L×2。正直、水の心配はしていません。八ヶ岳南麓の田舎にはそこら中から水が湧いてますから。一般的には一日3L/人が目安になっています。


―電動自転車―

普段は絶対に使わない自転車。非常自転車。車が使えなくなった時の為ですが、田舎ゆえにどこに行くにも徒歩はありえません。恐らく水を汲みに行く時には大活躍する事でしょう。


―電源確保―

物置の屋根に設置したソーラーパネルとポータブルバッテリー。市街地ではベランダに設置する方も多いようです。この組み合わせで電気に困る事はありません。最強のコンビネーションです。

ー関連ブログー
個人で備える非常事態

まとめ

市街地と違って田舎暮らしで一番怖いのは道路が寸断されて孤立してしまう事です。台風が来るたびに全面通行止めになる八ヶ岳高原ライン。待てど暮らせど来る事のない救助隊に期待は出来ません。食料、わんこのご飯、水、電源は都会の何倍もの量を確保したい所です。

そして最も大切なのが
「その時どこにいるのか」ですよね。

2023年現在の科学技術では「地震予知」に全幅の信頼を寄せる事はできません。したがって巨大地震の場合、我々の生死を左右するのは「時の運」と言わざるを得ません。未来を正確に予測出来ない以上受け入れるしかありませんが、少なくとも大切な家族や大事な人に心配を掛けない様に必要最低限の知識と行動は頭に入れておく事が非常に大切だと思います。

【安否確認方法】
①災害用伝言ダイヤル
  →171
②災害用伝言板
  →171で検索
③各携帯会社サービス

④予め避難先を決めておく

最低限「171」の番号は覚えて共有しておきましょう