【チャットGPT】話題のAIチャットボット~産業革命以来の「社会に及ぼす影響」とは?
八ヶ岳南麓~田舎暮らしの生命線「インターネットに強くなる」第三弾
ご存知の方も多いと思いますが最近話題の「チャットGPT」。人工知能チャットボットの事です。チャットボットとはチャット(会話)をロボット化する事で、チャットGPTは自然な言葉で質問に答え、相談相手となり、歌詞や詩を書いたり、ちょっとしたジョークを飛ばしたりしてくれます。Google検索を凌駕すると言われる次世代型検索ツールでもあります。
今回はこの「チャットGPT」の基礎知識や使い方、人工知能AIが創り出す日本の未来について考えてみたいと思います。
チャットGPTとは?
アメリカのベンチャー企業「OpenAI」が開発した自然言語処理のAIモデルです。2022年11月にリリースされました。様々なタスクを高度に処理する事ができます。Amazonの「アレクサ」やiPhoneの「Siri」、或いは企業のユーザーに対する問い合わせに「AIチャット」を用いていますが、それらの「超進化版」と思って下さい。つまり検索窓に知りたい事・分からない事を打ち込むと人間の様に自然な言葉で返答してくれます。例えば「日本人が好むカレーの作り方は?」と打ち込むと「材料」「作り方」「ポイント」「好みのオプション」をテキスト形式で細かく説明してくれます。
現在、Googleエンジンで何か調べようとすると膨大なデータを自身で選択して答えを探しますよね。いわゆる図書館で必要な本を探すようなものです。しかしこの「チャットGPT」を例えるなら「教え上手な先生」或いは「優秀な秘書」と言っても過言ではありません。
まだまだ発展途上ではありますが、アメリカでは既に医師の国家試験に合格するレベルにあります。従ってアメリカの学生がレポートの作成や課題に活用して問題になっている事はある意味必然といえるでしょうね。
※現時点で「チャットGPT」の情報ソースは2021年までのものです。それ以降の情報に関する質問は非常に曖昧になっていますのでご注意ください。
実際に使用してみましょう
現在、メールを登録して電話認証すると無料で利用する事ができます。Webサイト上のサービスなのでPCだけでなくスマホやタブレットでも使用可能。アプリをダウンロードしたりインストールする必要はありません。ネットストアーなどで紛い物が散見されますのでご注意を。
まずはアカウント登録をします。
※初めから日本語に自動翻訳するとスムーズにアカウント登録できます。
【利用開始手順】
①Chat GPT 公式HPにアクセス
(→ ChatGPT)
②「Try ChatGPT」クリック
③アカウントを作成するので
「sign up」をクリック
④メールアドレスを入力して
Continueをクリック
(Google又はMicrosoftの
アカウントなら即使用可)
↓
⑤パスワードを設定して
Continueをクリック
(8桁以上のパスワード)
↓
⑥届いたメールの
【Verify email address】
をクリック
↓
⑦姓名を入力して
Continueをクリック
↓
⑧+81の後に電話番号入力
Send codeをクリック
↓
⑨携帯に送られた6桁の
コードを入力
↓
⑩そのまま進み③の画面で
Log inをクリックして
アカウント情報入力すると
検索画面になります
↓
一番下の検索窓に文字を入力して使用します。Google検索のような単語ではなく文章で質問をしてみて下さい。相談事でも面倒な事でも何でも丸投げOK。
※2023年3月時点において「Google翻訳機能」をオフにしないと不具合が生じる事案が発生しています。質問しても回答がない場合は自動翻訳機能をオフにして下さい。まだまだ日本語は苦手のようです。チャットGPTは日本語で入力したら日本語で回答してくれるので安心して下さい。
【Google翻訳機能解除方法】
①右上の縦に並んだ3つの・をクリック
↓
②言語をクリック
↓
③Google翻訳を使用する
↓
解除
例えばこんな事してみました
ちょっと句読点に違和感がありますが面白い内容ですね。僅か10秒程で出来上がり。更に続けて「組織の狙いは何?」「どんな道具を使ったの?」なんて詰めた質問にも答えてくれます。
これまた10秒程。プロの作詞家には流石にかないませんが、国語の宿題であれば合格点と言ったところでしょうね。でも、良い子のみなさんは自分の頭で考えましょう。それが人間の知能を育むという事ですから。ちなみにアメリカではチャットGPTが作成したと見破るアプリが開発されています。
一瞬で表示。しかも簡単なレビューまで付け加えています。じゃんじゃん仕事に活用していきましょう。データ分析はAIの十八番ですからね。その他、エクセルの関数やプログラムコードも文章で指示すれば表示してくれます。
まとめ
現段階では間違った答えや曖昧な表現があるのも事実です。重要な用件に関しては結局ググってその信憑性を確かめる必要があるのが現状と言えるでしょう。しかしプライベートで「チャットGTP」を目的の為のツールとして利用、楽しむには十分だと思います。
Microsoftが「検索エンジンBing」+「チャットGPT」=「Bingチャット」といった新しい検索システムをリリース。同じくGoogleが対話型検索エンジン「Bard」を一般公開するとの発表がありました。また最近では中国企業の百度(バイドゥ)も文心一言(アーニーボット)を発表。世界的な巨大企業の覇権争いによって、その進歩は増々加速していくでしょう。
2023年はまだテスト段階ではありますが、その可能性が未知数である事を考えると社会に与える影響は甚大です。早い段階からこの流れに乗って「近未来に対する耐性をつけておく」必要性を強く感じます。特に現役世代とっては「チャットGPT」を駆使した人だけが生き残る?なんて世界がすぐそこまで来ているかも知れませんね。ボーっとしてる暇はありません。
チコちゃんに叱られちゃいますから。
AIが創造する未来予想図
AI(人工知能)の登場により過去10年かかった人類の進歩が数年に縮まるという。人間が成し得る事をAIがより正確に、より短時間に成しとげるだけでなく「人間の生き方」そのものに浸透する近未来。世界が劇的に変化する事は間違いないでしょう。労働生産性の向上、生活利便性の向上、安全性の向上など我々が享受できるメリットは計り知れないと思います。
しかしその一方で喜ばしい事ばかりではないのは確かで、世界が混乱の渦に巻き込まれる可能性もあるようです。実際にメリット、デメリットを具体的に見てみましょう。
人の仕事がなくなる?
日本政府の「デジタル化」推進に伴い、ますます定型化された分野の業務は縮小・人員削減されるでしょう。更にAIが得意とするデータ処理、管理・監視、オートメーション化などを踏まえれば自ずと業種は絞れてきます。事務員・銀行員・SE・警備員・販売員・受付係・レジ係・雑誌やWebモデル・運転業務・工場・倉庫内作業員・建設業などの業務は数年~遅くとも2045年には現場から人が消滅してる可能性が高いと言われています。
またライター業、映像、音楽関係の業種に関してはちょっと違った意味合いで厳しい時代に突入すると思います。何故なら普通の素人がAIを駆使して既に作品を生み出してる現実がありますから。Amazonでは「AIが作成した小説」が実際に販売され、画像・動画・音楽に関してもテキスト入力しただけで「AIが自動生成する」ツールがネット上に存在しています。中には無料で利用できるものあり、非常にクオリティーの高い作品も散見されています。
「独創性」「創造性」の領域にまで入り込んできたAI。しかも年々その精度は向上していて「その道のプロ」と呼ばれている先生方も、「その存在」に戦々恐々とした心境である事は容易に想像がつきます。
数年前のインタビュー記事で世界のクリエイター達は口々に「AIは人間のクリエイティビティにとって代わるものではなく、拡張するものだ。AIに指示を出す人間のクリエイティビティやインテリジェンスが大切なんだ」と答えていました。
ここ数年で飛躍的に進歩したAI技術により、プロとアマチュアの垣根が低くなった感じがします。かつて音楽や美術が苦手だった僕らにも新しい光が差し込んできたと思いませんか?。音痴であろうが絵が下手くそであろうが「諦めていたクリエイティブな世界」で自分を表現できる時代になったのだと。
果たして数年前のクリエイター達はこの状況を予測していたのだろうか?そして彼らにもう一度インタビューしてみたい所です。「今後もプロとして活躍できますか?」
世界の恐怖 悪用されるAI
アメリカの調査会社ユーラシアグループは2023年の「世界の10大リスク」を発表しました。その中の3位に「大混乱生成兵器」と題して新しいAIに対して警鐘を鳴らしています。簡単に要約すると・・・・あっ!せっかくなので「チャットGPT」に要約してもらいましょう。
世界の10大リスクの1位は「ならず者国家ロシア」、2位は「絶対権力者・習近平」をあげています。インフレショックやエネルギー危機よりも「AIによる脅威」が上位にランクされている事を考えれば、社会に及ぼす影響力がお分かり頂けると思います。
ちょっと古いですが映画「ターミネーター」「マトリックス」の世界が目に浮かんできますよね。あの頃、娯楽として見ていた映画がまさか現実味を帯びて再び思い起こされる時代になったとは!
上記のリスクは2023年、今年の事を言っています。であれば20年後、30年後には一体何が待ち受けているのだろうか?果たしてその時「シュワちゃん」は助けてくれるのだろうか?
人生を豊かにする道具です
AIを「人生を豊かにする為のツール」として考えれば、仕事でもプライベートでもこんなに「頼もしい相棒」はいないと思います。仕事が早く終われば趣味や家族に費やす時間が増え、何よりも手段ではなく目的に時間を使う事が出来ます。例えばDIYをする上で理想的な本棚のアイデアが浮かんでいれば、必要な材料や道具、設計図はAIの力を借りて簡単に用意する事が出来ます。
医療の革新
AI技術による医療診断ミスの減少、新薬の開発、適切な治療方法の確立など様々な医療分野において私達はその恩恵に与る事になるでしょう。そして更に寿命は伸び「世界最高齢ギネス記録200歳!」なんて日が来るかも知れませんね。
ビジネスチャンス!?
画期的なアイデアがあれば、それをお金に換える事が出来ます。文章が苦手であろうが、絵が下手であろうが「対話型AI」や「画像生成AI」が完璧に補完してくれます。また、生活する上での問題点や課題を見つけ出し、いち早くAIで解決する商品を生み出せば大きなチャンスを掴む事ができるでしょう。かつての「自動車」「飛行機」「テレビ」「携帯電話」「インターネット」といった発明と同じようなイノベーションを起こす事が容易になるかもしれません。
しかし一次的アイデア、AIをどのように活用するかは人間が担います。その事を踏まえた上で「大混乱生成兵器」を正しく理解し、人生の豊かさにどう貢献するかを考えれば自ずといいアイデアが浮かびそうですね。
まとめ
「シンギュラリティ」という言葉をご存知でしょうか。人工知能が人類の能力を超える「技術的特異点」を意味します。アメリカのAIにおける世界的権威 Ray Kurzweil 氏は2045年にその時を迎えると予測し、その影響は産業革命以上の社会的変革を起こすと言われています。
果たしてその先にある未来とは繁栄なのか?破滅なのか?・・なんて大げさに考えなくても、現代に生きる我々とは全く違う価値観で生きている事は確かでしょう。特に「労働」「お金」「時間」に対する考え方は大きく変わる可能性があます。例えば「衣・食・住に関する仕事は全てAIがやります」なんて世界になったらどうでしょう。人は働く「意義」やお金に対する「価値」を見出す事が出来るだろうか。有り余る時間を有意義に過ごす事ができるだろうか。
きっとそんな疑問にもAIは易々と答えてくれるんでしょうね。
日本にとって近々の課題である「少子高齢化」「年金・医療費問題」「労働力不足」。この様な課題はAIと「融和」する事によってある程度は軽減されると考えます。AIを活用する事によって子育てしやすい労働環境で、そして年を取っても健康であれば働く事ができて、画期的なアイデアで人生が豊かになる事でしょう。
その一方で間違った使い方をすれば一瞬にして日本のみならず、世界が破滅への道を辿る事になるかも知れません。先にも述べたように「大混乱生成兵器」の中では更に「AIは人類の最も破壊的な傾向を増幅させる力がある」と言っています。AIが人類を「浸食」する事によって終わりを告げるのか?昨今、ロシアの振る舞いを見ているとその真実味を感じずにはいられません。
「融和」か「浸食」か。
シンギュラリティを迎えた時に是非「人工知能AI」に聞いてみたいですね。