【八ヶ岳おろし】愛犬と一緒に風に吹かれて
八ヶ岳南麓~体感温度マイナス10℃
”八ヶ岳おろし”
全国区でいえば
六甲おろしといった所でしょうか
朝の気温 2.2℃最高気温も10℃そこそこに日中、太陽の日差しは眩しいだけでひとたび強風が吹けば体感温度はまるで氷点下のよう。
されどもわんこ達は”お散歩行く?”の一言に目を輝かせて・・・・
聞くだけ野暮ですね。強風に吹かれながらわんこ達は嬉しそうに斜めに傾いて全力で走り回ってました(^^♪
人間にとってはちょっとやっかいなこの八ヶ岳おろしなんですが、八ヶ岳南麓地域から甲府盆地にかけて西高東低の冬型の気圧配置になると吹き下ろします。その為、八ヶ岳南麓に位置するここ北杜市(ほくとし)では”風きり”と呼ばれるアカマツやカラマツの防風林が作られ、今でも随所に残っています。
日本海側からの湿った季節風は北アルプスで雪を降らせ大気中の水蒸気が減少し、八ヶ岳を超える頃になると乾燥した冷たい風に姿を変えます。それ故、冬の晴天率が高くここ北杜市の特徴でもあります。
八ヶ岳おろしは別名”三郎風”と呼ばれ、その昔八ヶ岳の南部にそびえる権現岳は風の三郎岳と呼んだ事に由来するそうです。宮沢賢治の作品”風の又三郎”はその三郎風からヒントを得たと言われいます。
文学作品にも寄与したこの八ヶ岳南麓の強風は今日もまた手加減など一切なく吹き荒れるのでありました。